歎異抄に泣く。

NHK Eテレで最近どハマりしている番組、100分de名著。
今月は、浄土真宗の祖「親鸞上人」の言葉を弟子が書いた「歎異抄」をやっている。

 

原文や理解が難しい本をわかりやすく解説してくれる番組なんだけれど、仕事をしながらBGMとして繰り返し聴いたりしていると本を1冊読み深めたような気持ちで理解できる。

100分de名著「歎異抄」

 

浄土真宗は親の実家が信仰してる宗派。
でも実家自体も冠婚葬祭以外で特に宗教的な行事などしてこなかったので、あまり意識したことはない。

お遍路をしているから真言宗かというと、そうでもない。
むしろ何かの宗派を信仰することで、他のことが見えてこなくなるのは怖いから、あえて信仰はせず理解をする。

 

「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや」

歎異抄第三章の悪人正機についての一節。

ここでいう善人や悪人とは、行いの良い人悪い人ではなく、悟りを開ける人そうでない人という意味ではあるが、煩悩にまみれた私などはどんなに良い行いをしようとも悪人である。

阿弥陀仏さまがお救いくださるといっても、私にはそんな資格もなく。
そう思うと涙がとまらなくなる。
お遍路をしていても浄土に導いてくださいなどとお願いすることもなく、私の罪によって迷惑をかけた人たちの心を安らかにお救いくださいとずっと祈っている。
自分が救われてはいけないのだ。

 

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